【秒速5センチメートル(ネタバレあり)】

ネタバレなので反転させてます。(※ブラウザによっては反転されません)

 そんな訳で秒速5センチメートル見てきました。 今後観る予定がある人はこっから先決して読まないでくださいねー。 台無しですから^^;  いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……。  酷い映画でしたね(爆)  いや映画の出来とかそういう話じゃなくて、話がね…。 新海監督ファンに悪意ねーか? っつーくらいの鬱展開。  基本的主人公タカキの性格、一途にヒロイン アカリのことを思い続ける純粋な青年という設定は 「雲のむこう、約束の場所」の主人公ヒロキと同じなのに、 ヒロキはヒーローとして描かれ、タカキは駄目人間として描かれてる。  これは完全に監督が仕掛けた罠だと俺は解釈した。 「秒速」でも第二話の「コスモナウト」まではタカキはヒロキと同じ存在として描かれている。 視聴者もその事に疑いを持つこと無く観ていたと思う。  離ればなれになっても、一途にずっと思い続ける。純粋な青年。疑いようもないヒーロー像 「雲の向こう」を観ていればこの後第三話で、一途な思いが実り二人は再会しめでたしめでたしな話を 期待するだろう。  しかーし、第三話で描かれるのは、 『いつまでも初恋の女の子の事いじいじ思ってんじゃねーよキメーよお前、だからまともな恋愛も出来ねーし仕事も無くなるんだよ、この社会不適合者が!!』  というヒーローとはかけ離れたキビシイ内容…。  アカリはというと、主人公と離ればなれになった高校時代も、普通の子と同じように彼氏を作ったりと普通の青春を送り、今は結婚もして幸せに…。そんな中、昔のタカキへの手紙を見つけ「そんな事もあったなー、良い思い出ね」的な感じ。  以上の内容が最後の5分間で山崎まさよしの歌と共に流されるのだが、その間せつなさ炸裂でした(泣) 東京の街でアカリを捜し続けるタカキ。アカリ結婚してしあわーせ〜。  最後、子供の頃一緒に渡った踏切で偶然出会うが、振り返ったのはタカキだけでアカリスルー(泣) 散々な気持ちで映画が終わります…。  まーね、フツーそんなもんだよね…orz 小学校の時の初恋の女の子が今何してるかって、そりゃ結婚して幸せになってるっつーの。  現実なら当たり前のことなんだけどさ、物語としてさ、主人公の男の子がこんなに思ってたらさ、少しはなんかあるやん? なーんもないのw   ただ一途に思ってただけってお話。思いが強すぎて青春時代全部無駄にしちゃったって話。だから成人しても社会不適合者になっちゃったって話。  酷いってw 高校時代とか好意を持ってくれる女子も居たのにねー。  でもここら辺いろいろ考察するとタカキは高校時代の時点でアカリがもう自分の事を思ってないことは解ってたんだよね。 だから、送る宛のない妄想メールで自分を慰めていた。  この時たぶんタカキはカナエの告白を待ってたような気もする。だってカナエへのアプローチがあから様すぎないかい? でも自分から告る気持ちは無かった(アカリへの義理があるため)、でも告白されたら付き合うつもりがあったように思える。 そうすればアカリからの呪縛から解放されると自分に課せてた感がある。 実際はカナエは告白することなく身を引いたので タカキはアカリから解放されること無く東京に戻ることになる。  まぁたとえカナエが告白して二人が付き合ってもアカリの呪縛から解放されることが無いことは第三話で付き合った彼女と破局した部分で明白なのだが…。だからカナエと付き合っててもきっと上手くは行かなかっただろううな。  まぁ考察すれば考察するほどとことん駄目な男な訳だ。最後の踏切でスルーされたのをきっかけに真人間になれるかってのが、監督が最後に投げかけたところなんだろうけど、どーでもいーやw  でも男ってさ少なからず初恋の女の子のこと思い続ける部分ってあると思うのよね。昔の街に帰った時 偶然会わないかな〜とかw そう言う気持ち全否定な作品だからねー。 なんか悲しくなるね…。特に今自分に彼女とか居ないとさ自分を否定されてる気分になる…。   新海作品のファンなんてさ基本駄目オタクな訳だからさ(超失礼)ファン否定にもなりかねないよー。 「雲のむこう」のヒロキも否定してる感じにもなるしなー。   過去の作品やファンを切り捨て新たなステージに向かおうという心意気なのだろうか…。 そんな感想を持つくらい見捨てられた感が漂う終わり方だったなー。  あ 映像に関しては相変わらず文句なしに良いです。強烈に目に飛び込んでくる光景。 感動させられっぱなしです。 ここら辺に関しては大絶賛です。  なんだかんだ言って良作なんだけどね 次回作も期待していますw  ホントに乱文で失礼しました^^;