映画 魍魎の匣 ネタバレ有

 かなり構成変えてるが上手くまとめた感じ。
原作もそうだけど情報がやつき早でかなり難解ですが。 原作知ってるから何とか付いて行けた感じかな?

 もちろん不満は多い。
第一に木場。 配役はもう仕様がないとして、作り手がキャラの本質全く理解してない。 木場の粗暴さは内面の繊細さを隠すための鎧なのに
ただ粗暴なだけ。 柚木陽子への気持ちも表に出しまくりだし。
 木場に関する唯一の救いは、メインじゃなかったこと。原作では木場メインで進んだ魍魎だが 木場の出番はかなり少ない。

第二は久保。 久保の闇の部分がかなり違う。原作では自分が匣になりたくてのその実験の為の猟奇事件だったはずが、映画では匣少女を作りたくての犯行。
 あと時系列が変わってて 久保は電車で雨宮と加菜子と出会ってない。 匣への情念は幼少の頃産まれた設定になってる。 このシーンかなり好きだったので残念。

 他にも黒木瞳の陽子役も× 演技力がないのに大女優とは笑わせる。
関口役も前の永瀬の方が良かった。永瀬はなんだかんだ言って一番ハマリ役だった。
加菜子ちゃんの一人称が「ボク」うぐー。
あと漫画版の時も書いたが 映像化しちゃうとただの痛い子にしか見えないなー。

 その中でも良いシーンはあって、趣味は悪いですがだるま頼子のシーンはかなり良かった。動きも表情も○ 
逆に研究所でのだるま加菜子は555っぽい安い特撮でげんなり。

 最後のシメも原作に忠実で良かったが。「ひどく羨ましく思った」のセリフが無かったのが個人的に残念。

 まぁでも最初に言ったとおりよくまとめたなって感じで面白かったですよ。
★★★☆☆